朝晩の空気がひんやりして、少しずつ季節が進んでいくのを感じるこの頃。
体だけでなく、心もなんとなく不安定になりやすい時期ですね。

東洋医学では、心と体はひとつ──「心身一如（しんしんいちにょ）」という考えがあります。
その中で大切にされてきたのが「心無病（しんむびょう）」という言葉。
これは「病気がない」という意味ではなく、心が穏やかであることこそ健康の源という教えです。

古い書物には、

「精神内に守れば、病い何ぞ来たらん」
（心を安らかに保てば、病は寄りつかない）
という言葉もあります。

イライラや焦り、不安などの感情が積もると、気の流れが滞り、体の不調として現れます。
逆に、心が落ち着いていると「気」がすみずみまで行きわたり、体も自然と整っていくのです。

忙しい毎日でも、ほんの少し立ち止まって深呼吸してみる。
空を見上げて季節の移ろいを感じる。
そんな小さな時間が「心無病」への第一歩です。

薬を探す前に、心を整える。
それが、東洋の知恵が教えてくれる“秋の養生”かもしれません。

※Re.庵からのワンポイントケア
ストレスや緊張で胸のあたりが重いときは、「壇中（だんちゅう）」というツボをやさしく押してみましょう。
胸の真ん中（両乳頭を結んだ線のちょうど真ん中）にあるツボです。
深呼吸しながら3～5回、ゆっくり指先で圧をかけると、呼吸が深くなり、心のざわつきもすっと軽くなります。

おあ身体の疲れ・心の疲れを感じたら是非Re．庵へお越しくださいませ♪

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